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「若いのに
きちんと書いてくれて、
さすがだね。
このくらいじゃないと
金払う気もしないよ。
よし、
これを聞けば納得するな、
うちのも。
じゃ、これお金ね。
ありがとさん、助かったよ」
男性は満足そうに
そう言うと、来た時とは
見違えるほど元気良く
にこやかに帰って行った。
ヨシキは大きく息をついて
椅子に腰かけた。
なんという事はない、
男性はどうしても
買いたいから
二度聞いたのではなく、
何とかして
買わなくていい理由を
探していただけだったのだ。
その点を言わないのでは、
いかに優れた占いでも
答えは出なかっただろう。
一気に気が抜けたような、
だるささえ覚えた。
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