第10話  おひとり様

3/43

110人が本棚に入れています
本棚に追加
/417ページ
「吹き飛ばされそうだ。 って若者が年寄りに聞く事? 逆でしょ」 「まったく。 朱里さんはどうなんですか? ご家族と?」 「単にケーキを食べる日に なっている気がする」 「色気より食い気ですか?」 「こんにちは。 近くまで来て姿が見えたので」 二人はいつもの道路わきの 植え込みの柵に腰かけて コーヒーを飲んでいたのだが、 そこにやって来たハセクラは にこやかに挨拶をして来た。 「あら、こんにちは。 今日はこれからですか?」 「はい、今日は遅番ですので」
/417ページ

最初のコメントを投稿しよう!

110人が本棚に入れています
本棚に追加