第10話  おひとり様

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朱里も ハセクラもそうなのだが、 年寄りと自称する割には 見た目も物言いも非常に若く、 接しているヨシキは 忘れている事も多い。 それを言うと 持っている星のひとつの 作用なのだと教えてくれた。 「先生はその上、 頭脳明快の星も入っているから、 イケメンで頭も良くて いつまでも若い。 うらやましい限りです」 「いやいやいや」 謙遜するハセクラは 手帳を出して、あれこれと 朱里に話しかけ始め、 それを見て、なんとなく ヨシキは面白くない気がした。 「朱里さん、行きますよ」 「あ、うん。先行ってて」 さらりと言われて 渋々ヨシキは戻り始めた。 「別に朱里さんが どうじゃないけど、なんで ここまで来るかな」 ぶつぶついいながら席に戻り、 大きくため息をついた。
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