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朱里も
ハセクラもそうなのだが、
年寄りと自称する割には
見た目も物言いも非常に若く、
接しているヨシキは
忘れている事も多い。
それを言うと
持っている星のひとつの
作用なのだと教えてくれた。
「先生はその上、
頭脳明快の星も入っているから、
イケメンで頭も良くて
いつまでも若い。
うらやましい限りです」
「いやいやいや」
謙遜するハセクラは
手帳を出して、あれこれと
朱里に話しかけ始め、
それを見て、なんとなく
ヨシキは面白くない気がした。
「朱里さん、行きますよ」
「あ、うん。先行ってて」
さらりと言われて
渋々ヨシキは戻り始めた。
「別に朱里さんが
どうじゃないけど、なんで
ここまで来るかな」
ぶつぶついいながら席に戻り、
大きくため息をついた。
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