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「あの、お願いします」
「あ、はいっ」
ぼんやりしていたので
声が大きくなったが、
入って来た女性を見て
さらに驚いた。
眼鏡をかけて、
髪を後ろで束ねて、
色白の顔。
何処となく朱里に似て、
似つかない美人が立っていた。
じっと見られている事に
どうしようかと、
彼女は一度咳払いをして、
ヨシキは我に返った、
「あ、すいません」
「いえ。あの、この方と
うまく行くか、
見て頂きたいのですが」
そう言って
生年月日の書かれた紙を
差し出した。
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