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「この人は
相手にではなくて、
自分の方に
何かあるんじゃないかな」
「何かって？」
「秘密にしたいような事」
環境の部分には、
押し隠した心が示された
重苦しいイラストの
カードが出ていた。
ヨシキはそれだけを見て
判断したことがなかったので
面食らった顔でいた。
「何を隠しているんでしょう」
朱里は残された
生年月日の紙を見て、
頭の中で盤を作成した。
家族を現す部分に
傷が付いている。
この盤の持ち主で、
ここに傷が入っているのは
つらいことだろうと思った。
「…それを
聞いてあげられたら、
もう少しは
心が軽くなれたかも」
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