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「そんなに
深刻になっても仕方ないし、
来るのを待たないとね」
「また来ると思いますか?」
「ここに標的がいると思うなら
やってくるでしょう。
逃がさない気持ちも
あるみたいだし。
あ、これ、お返ししますね」
生年月日の書かれた紙を
受け取ったヨシキは
思い出したように言った。
「そうだ!これを見た時、
朱里さんだ!って思ったんだ」
「へ?」
一枚に一人だけ書かれたものを
差し出してヨシキは
慌てたように言った。
以前、朱里の書類を
覗き見したことがあって、
その時に見たそれは
割に覚えやすい
日にちだった事を
思い出していた。
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