第10話  おひとり様

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「これ、これって、 朱里さんのと 同じでしょう?」 「え~?」 「こんにちはぁ、 また来ました。 朱里さん、 これを持って来ました、 って、あれ、いない」 そこにやって来たのは ハセクラで朱里は カーテンから顔を出した。 「こっちです、すいません。 何度も」 「いえいえ、こちらこそ。 お会い出来るのは うれしいです。 おや、それは? 僕の誕生日と一緒ですね。 二人で内緒の相談ですか?」 ヨシキのもう片方の手には、 二人分の生年月日が 書かれたものがあり、 それを覗くようにして見た ハセクラはニコニコしていた。
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