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「朱里さんと
ハセクラさんって、
どういう関係なんですか?」
「学校の元生徒と事務員」
二人は声をそろえて
そう言うと会話を続け、
あせったヨシキは
その間に飛び込んだ。
「だってこれは
お二人ので、あ」
言ってしまってから
ヨシキは赤面した。
この世に
同じ日に生まれた人は
多くいるはずだった。
それなのになぜ朱里だと
思い込んでしまったものか。
顔から
火が出るような気がした。
ヨシキが勝手に考え、
ひとりで妄想に走っていた、
先ほどのお客とハセクラと
朱里の三角関係、
と、いう事には
気が付く様子もなく
朱里はいつものように
言った。
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