第10話  おひとり様

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帰り際に朱里は 彼女を占いたいと申し出て、 警官たちに待ってもらう中で 行われた。 「でも私はもう」 「いいえ。 まだ間に合います。 それに、あなたは 個の人なんですよ、 自分で人生を 切り開いて行ける星の方で、 それ用に才能も 与えられています。 御主人が無くても 平気なはずです。 ただ正式にお別れできるのは 5年から8年後になります」 きっぱりと言われて 彼女は俯いた。 タロットカードに比べると 朱里が用いている盤には、 その時期も はっきりと示される。 彼女は もうしばらくは静かに 耐えなくてはならないと 告げていた。
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