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帰り際に朱里は
彼女を占いたいと申し出て、
警官たちに待ってもらう中で
行われた。
「でも私はもう」
「いいえ。
まだ間に合います。
それに、あなたは
個の人なんですよ、
自分で人生を
切り開いて行ける星の方で、
それ用に才能も
与えられています。
御主人が無くても
平気なはずです。
ただ正式にお別れできるのは
5年から8年後になります」
きっぱりと言われて
彼女は俯いた。
タロットカードに比べると
朱里が用いている盤には、
その時期も
はっきりと示される。
彼女は
もうしばらくは静かに
耐えなくてはならないと
告げていた。
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