第10話  おひとり様

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「こんにちは。 また来ました」 いきなり現れたハセクラは 持っていたチラシを 朱里に差し出した。 にこやかな笑顔は 暗い雰囲気を 吹き飛ばすようにも思えた。 ランチサービスと書かれた レストランのメニューが 写真付きで載っている それを見て、 朱里は 隣のヨシキに差し出した。 「あのね、ヨシキさんの 歓迎会をやってなかったから、 ハセクラさんに場所探しを 手伝ってもらったの。 夕方は忙しいから、 お昼でいいかな? ここって人気のある所で、 いつも予約で一杯だから ちょっと先になるけどね。 それとテーブル席がなくて カウンター席なんだって」 「えぇ?そんなこと 考えてくれていたんですか?」
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