第10話  おひとり様

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「私はここらへんの 住人ではないから 判らなくて。 良い所が ないかなと思ったら、 一緒にクリスマスを 兼ねてとかになっちゃった」 「お任せ下さい。 ここはおいしいんですよ。 和食ですが、頼めば イタリアンも出ます」 そう言ってハセクラは 得意げにしてみせた。 「ハセクラさん」 じわりと 込み上げて来るものを 堪えながら ハセクラとがっしりと 握手をしたヨシキの耳に、 朱里の、 ぽそぽそ言う声が聞こえた。
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