第11話  長い一日

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思わず朱里は 顔が引きつる気がした。 今どき語尾を 引っ張る癖のある子が いるんだな、と言う 珍しいものを見る気持ちと、 ぱきぱき喋らんかい!と 怒鳴りたい気持ちとが 入り混じり、 集中する気が 一瞬で消えた気がした。 「ではお客様の お名前と生年月日、 それとお相手の方も判れば」 「いやだ! お相手、だなんてぇ!」 両手で頬を押さえて喜ぶ様に、 朱里は目が点になった。
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