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そしてそんなヨシキは、
上座に移動するように
再三言われたにも関わらず、
それを振り切って
いつもの朱里の隣に居続けた。
場所が人気を現すと
言うのであれば
それは間違いだと
ヨシキは思っていた。
現に、末席に近い朱里は
丁寧な占いで
依頼者の行く先を指し示し、
同じ者が来る確率の
一番低い占い師だった。
「それだけお客さんを
納得させることが出来る
占いをする、と言う事だよな。
たまに変なのが来て
目を回しているけど、
それはそれでいいって
言うもんな」
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