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また、ここらでは
見慣れない制服なので、
修学旅行かと聞くと
苦笑いで彼女は頷き、
班の皆と
はぐれてしまったのだと
言った。
「それは、お困りでしたね。
どちらに行く予定だったの?」
「えーと、なんか
キャラクターグッズを
沢山置いてあるお店って
言っていたんです。
本当は計画に
なかったんですけど、
皆が行きたいって
言い出すから、
わからなくなっちゃって」
「ああ、そのお店なら
この先にありますよ。
通りの反対側だけど」
「反対側!
どうりで見つからないと思った」
大きな声で残念がる彼女に
朱里は笑って見せた。
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