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「そう。
新しい道とかが出来るとね、
何処に繋がるのかな~って
気になって走っちゃうんです。
ま、ほとんどが
行き止まりとか、
狭い道になったりとか、
見知らぬ場所に出てしまって、
海より深く後悔するんです、
山の中なのに。
なので、
道を覚えに来たんだ、と
いう事にする訳です。
無理やりね」
苦笑いでそう言う朱里の
困ったような
恥ずかしげな表情が
おかしかったのか、
それまで
神妙な顔つきだった彼女は
声をあげて笑った。
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