第12話 天より高く、海より深く

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また朱里は、 いくら彼女が 若いからと言って、 いきなり自分の事を 打ち明けて 相談したいような 雰囲気を見せたのを 目の当たりにして、 気を引き締めざるを 得なかった。 それだけ重く 悩んでいる事は 明らかだった。 彼女に霞のように まとわりついていたものは それかと思いつつ、 朱里は 生年月日を聞いて頷いた。 彼女は家を象徴する星の 持ち主だった。 家とはこの場合、 建物のみを指すのではなく、 家族や一族、そして 所有する不動産も含む。 ついでに お墓も付いて来るほど、 血族の結びつきを 高らかに謳う星だった。
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