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また朱里は、
いくら彼女が
若いからと言って、
いきなり自分の事を
打ち明けて
相談したいような
雰囲気を見せたのを
目の当たりにして、
気を引き締めざるを
得なかった。
それだけ重く
悩んでいる事は
明らかだった。
彼女に霞のように
まとわりついていたものは
それかと思いつつ、
朱里は
生年月日を聞いて頷いた。
彼女は家を象徴する星の
持ち主だった。
家とはこの場合、
建物のみを指すのではなく、
家族や一族、そして
所有する不動産も含む。
ついでに
お墓も付いて来るほど、
血族の結びつきを
高らかに謳う星だった。
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