第12話 天より高く、海より深く

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ここの通りの両端には 有名なブランド店が 多く出店しているので、 平日でも人通りが多い。 最初にここに来た時には、 人の多さに疲れたと言うと、 彼女も頷いた。 「ほんとに。班のみんなも 人がいっぱいって 言ってました。 すごいですねぇ」 目を見開いて 周りを見上げて きょろきょろして 言う彼女の興奮した様子が 朱里には可愛らしく思えた。 もちろん、それで 転んだのだろうな、 とも思ったが、 あえて言わずに 歩道橋へと誘って、 途中で立ち止まった。 「ここからの風景は テレビでも映されていると 聞きますよ」 「わぁ~」
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