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聞いた生年月日では
彼女にはまだまだ多くの
難問がやって来るのが
見て取れていた。
全ての者が星の通りの
状態になる訳ではないが、
彼女のように
既に歪みが
出始めている場合には
悪い作用が始まっていると
察せられた。
「乗り越えなくては
ならない障害だから
やって来るとするならば、
先に避けさせては
ならないはず。
彼女はまだ若いから
大丈夫かもしれない」
「あの…」
階段を
降りかけていた朱里は、
足を止めて彼女を仰ぎ見た。
「はい?」
「あの、占いって
先が見えてしまうんですよね?
そしたら」
「 … 」
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