第12話 天より高く、海より深く

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聞いた生年月日では 彼女にはまだまだ多くの 難問がやって来るのが 見て取れていた。 全ての者が星の通りの 状態になる訳ではないが、 彼女のように 既に歪みが 出始めている場合には 悪い作用が始まっていると 察せられた。 「乗り越えなくては ならない障害だから やって来るとするならば、 先に避けさせては ならないはず。 彼女はまだ若いから 大丈夫かもしれない」 「あの…」 階段を 降りかけていた朱里は、 足を止めて彼女を仰ぎ見た。 「はい?」 「あの、占いって 先が見えてしまうんですよね? そしたら」 「 … 」
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