第12話 天より高く、海より深く

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「ねぇヨシキさん、 私ってさ」 「は?」 身長の差があるので朱里は ヨシキを見上げる姿勢になる。 そのまま、しばらく ためらうようにしていたが、 ぼそりと言った。 「あのね、さっきの子に、 占い師さんって 絶対チートですよねって 言われたんだけど、 チートって何? そんなに私って 引きこもりみたいに 見えるかな?」 「は?はいぃ?」 一瞬ぽかんとした 顔のヨシキは、 声も大に笑い始めた。 道行く人も振り返るくらいの 大笑いに、 次第に朱里は しかめ面となり、 ポケットから スマホを取り出し、 その画面を見るなり、 いつもの柵に どっかりと腰かけた。
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