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「なんでこう、
騒がしくなるのかなぁ~、
気絶も出来やしないよぅぅ」
朱里の言う気絶とは
居眠りを指すのだが、
その貴重な時間を奪われて
溜め息をつく傍で、
イダはまたヨシキに
言っていた。
「それが判らないんじゃ、
方位だって無理じゃん」
「でっ、出来ますよっ!」
「へえぇ。そうかぁ?
最初に、すぐその日の暦を
見る癖を付けないと」
そう言いながら
イダは説明し始めた。
その時間における
良い方角を求める刻盤は、
やり方さえ間違わなければ
難しいものではない。
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