第13話  花の色は

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「なんでこう、 騒がしくなるのかなぁ~、 気絶も出来やしないよぅぅ」 朱里の言う気絶とは 居眠りを指すのだが、 その貴重な時間を奪われて 溜め息をつく傍で、 イダはまたヨシキに 言っていた。 「それが判らないんじゃ、 方位だって無理じゃん」 「でっ、出来ますよっ!」 「へえぇ。そうかぁ? 最初に、すぐその日の暦を 見る癖を付けないと」 そう言いながら イダは説明し始めた。 その時間における 良い方角を求める刻盤は、 やり方さえ間違わなければ 難しいものではない。
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