第13話  花の色は

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九つある星が 順番に移って行く事を 遁甲と言い、 星の数が 大きくなって行く事を 陽遁、逆を陰遁と言う。 夏至と冬至に 近い日を境にして 移り変わるそれは、 刻盤に於いては 確認必須のものだった。 その方位を含めて、 基本中の基本ともいえる 占いのやり方が 身についていない ヨシキとカツラは、 それを持っている イダとモモエに対して 勝ち目はなく、 事あれば教えようと してくれるのが うるさいような 恥ずかしいような、 と言うような状態だった。
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