第13話  花の色は

10/63
前へ
/417ページ
次へ
「同業者ですよ、 イダさん。 口の悪いのは 相変わらずですね」 「あいつじゃ 齢が離れすぎでしょ? 俺ならまだ釣り合うと 思うけどね」 「イダさん」 「いつか聞いた時、旦那は いないって言ったじゃないか」 その言葉に 朱里はイダを見つめた。 そして隣で聞いてしまった ヨシキもまた体を強張らせた。 朱里は自分の事をほとんど 話さないので初耳だった。 「子供はいるって、 この前言ってたもんな。 でもそれで旦那がいないとは どういう事? 離婚?死別?それとも」
/417ページ

最初のコメントを投稿しよう!

110人が本棚に入れています
本棚に追加