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「今はやりの壁ドンが
いいのかな?」
「カベドン?」
その言葉に眉を寄せて
考え始めた朱里は、
ちょっとヨシキの方の
カーテンに顔を向け、
そしてポケットから
スマホを取り出したのを見て
イダは慌てた。
「なんだよ、知らないの?
今、有名じゃんか?」
「… ふ~ん、そうなんだ。
新しいどんぶりメニューかと
思っちゃった。
またヨシキさんに
笑われちゃう…」
そう言って
声を落としながら笑う朱里を
イダはまじまじと見つめた。
星ひと巡り近くの
年齢差があるものの、
そうやって笑うと
朱里は若く見えて
可愛いと感じた。
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