第13話  花の色は

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教室では身近にいる者を 引き合いにして、 その星を持つ者の 性質などを 教えてもらったので 当然お互いの星も 承知していた。 もっと勉強が進むと 自己紹介で 名前を言うよりも、 持っている星が 重要であったり あろうことか その人の顔よりも、 持っている星しか 覚えていなかったりする。 「でもさ、 それはやってみないと 判らないじゃん?」 がっちりとした体を 一歩前に出したイダを 止めるように、 朱里はそっと 彼の胸に手を置いた。
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