第13話  花の色は

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「こちらの不手際で 失礼致しました。 以前ここにいた占い師は まだ入院中でございます」 「だから何処の病院だって 聞いているんだよ!」 「彼が入院の際に、 彼の顧客の方々を私が 代見させて頂いております。 となれば貴方様も そうなりますので、 どうぞこちらへ」 「へ?へへぇ~」 朱里の丁寧な物言いに 面白がるような顔をして ヨシキを離した男は 朱里の方にやって来た。 スーツを着てはいるが、 何処か うらぶれた様子がする男は、 朱里を上から下まで眺めた。
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