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「こちらの不手際で
失礼致しました。
以前ここにいた占い師は
まだ入院中でございます」
「だから何処の病院だって
聞いているんだよ!」
「彼が入院の際に、
彼の顧客の方々を私が
代見させて頂いております。
となれば貴方様も
そうなりますので、
どうぞこちらへ」
「へ?へへぇ~」
朱里の丁寧な物言いに
面白がるような顔をして
ヨシキを離した男は
朱里の方にやって来た。
スーツを着てはいるが、
何処か
うらぶれた様子がする男は、
朱里を上から下まで眺めた。
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