第13話  花の色は

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「あんた齢が判らねぇな、 いくつだい?それで本当に 占えるのかい?」 「おい、ふざけんなよ。 警察呼ぶぜ本当に」 「なんだとぅ」 「イダさん」 あくまでも 強固に向かおうとするイダを 押し留めた朱里の左足首に 激痛が走った。 もみ合う男たちの足が 朱里の足首に当たって、 朱里はよろめいて 男の腕に しがみ付いてしまった。 “うはぁ~、来たぁ~。 触っちゃったから、うわ~” 痛みも加わって 苦笑いの朱里の脳裏に、 男の姿が映った。
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