第13話  花の色は

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イダと朱里は これを一緒に 習っていたのだが、 一度としてきちんとした 卦が出なかったイダに比べて、 朱里は卦を出すのもすばやく、 そして正確であったのも 記憶に新しかった。 「そうさ、最初は 筮竹を回す事すら 出来なかったくせにだ。 落ちこぼれと内心、 馬鹿にしていたのに、 それをハセクラが手取りで 教えてから変わった。 一度教えられれば 二度は要らない。 めきめきと上達して、 腹ただしいくらいだったよな」
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