110人が本棚に入れています
本棚に追加
「なんだ、おめぇ、
また来ているのかい?」
「じーちゃん」
カーテンを開けて
やって来たのは
タカさんだった。
部屋の様子を見回す
鋭い視線を受けて、
ヨシキとイダは端に飛び退き、
椅子から立ち上った男は
口を開けて
冷や汗を流し始めた。
「い、いや、その、旦那」
「この子に占って
もらったんなら
二度目は必要ねぇ。
言い訳はいらねぇ!
とっとと言われた通りにしな!
そんでもって、
二度と来るんじゃねぇ!」
凄味のある一喝に
男は慌てて走って
去って行った。
タカはそれを見送り、
朱里の方に向き直った。
最初のコメントを投稿しよう!