第13話  花の色は

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「こいつは世間に まだ疎いからな、 契約書のなんたるかも 判っちゃいない。 朱里ちゃんと違って 勤め人の経験もないから ガキと一緒だ」 「じーちゃん、ひでぇ」 「本当の事だろうが、ヨシキ。 お前に言えばここの権利を 盾に能無しになるのも 判っていたから あえて言わなかった。 ま、そういう星だからな、 お前は」 ヨシキの持っている星は 跡取りには 向かないとされる星で、 むしろ自力で 開拓して行く方が 本人の為でもあった。 すなわち、 財産があれば 働かない放蕩者に 陥り易いので、 孫がいくら可愛くても タカは言う事を 控えていたわけだった。
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