第13話  花の色は

45/63
前へ
/417ページ
次へ
すまなそうな顔で 朱里にそう言われて、 そっと横を見るとイダが にこにこして ヨシキの肩に手を置いた。 イダにしても 言われて来た訳では なかったが、 一芸だけで 占いをする危うさに つい口が出た結果だった。 「よし、 お許しも出た事だし、 やるかな」 「えぇ~?」 「あれ、不満とか言う?」 「不満とかじゃないですけど。 もうぅ、ハセクラさんと言い イダさんと言い、 どうして僕の周りには 強引な男しかいないんだろう…。 あ、そうだ、朱里さん、 今の人に言っていた、 女性を立てる事が 出来るっていうやつ。 僕にはあの人がそんな事が 出来るようには 見えませんでしたけど」
/417ページ

最初のコメントを投稿しよう!

110人が本棚に入れています
本棚に追加