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問われて、
朱里は机上の紙を
指差して言った。
「彼の盤は、本来
内助の功を示すものを
持っていて、
決して目立たないけれど、
こつこつ地道にやる事が
幸せへの道と言う人だから。
奥様は多分、
この盤からすると
家付き娘かな。
気位も高いから、
彼のように
一歩下がって付き従い、
陰で支えてくれているのが
ちょうどよかった筈なのね」
「そう言えば以前、
造り酒屋の婿養子とか
言ってたな」
そう言ったタカは、
酒が入ると女房自慢を始める
阿呆な奴だったと回想した。
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