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朱里もまた、初めの頃は
軽い恋愛相談くらいがいいと
思っていたことがあった。
が、占いの数を
重ねるごとに
相談する内容が
自分を選んでくるような
気がしていた。
そして相手を見て、
かける言葉を
選択する必要性も
学んだ気がする。
「ヨシキは
俺様でやっているだろ？
それじゃ女は飽きるぞ。
俺なんか、女に
尽くしちゃっているけどね」
「それで
捨てられているのよね。
もちろんイダさんの
奥様になる人は」
「あっ！それは
言わない約束って
言ったじゃん！」
ヨシキにちょっかいを
掛けたつもりが
自分に跳ね返って来たのに
イダには慌てて
困ったような笑みでいた。
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