第13話  花の色は

50/63
前へ
/417ページ
次へ
どういう伴侶を得るかは 生まれた時にすでに 決まっている事で、 それ以外の事をのぞんでも 上手くはいかない事が多い。 朱里の作った盤に 考え込むように 改めて見入る ヨシキをそこに タカは言った。 「朱里ちゃん、 すまなかったね。 あの男はこれまで 何回か来ていてね、 そのくせ何度言っても 言われたようにはしない、 自業自得男だ。 それも状態が 悪くなってから来るから どうしようもなくてね」 言われたように しやしないよ…  そういつも言っていた タカの気持ちが 判るような気がした。
/417ページ

最初のコメントを投稿しよう!

110人が本棚に入れています
本棚に追加