第13話  花の色は

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「お前なぁ、朱里ちゃんは お前の母さんじゃないんだぞ。 わかっとるんか?」 「そんなの判っているよ。 ただ朱里さんの近くにいると 居心地がいいんだもの」 「それを言うなら 儂もここがいいんじゃ」 「ダメ! じーちゃんはあっち! 俺、こっち!」 「はぁ、やれやれ、 うるさいのぅ」 「何言ってんだよ じーちゃんってば、 ゲームで出て来るような、 どこかの長老みたいな 喋り方をして~」 「うるさいぞヨシキ。 なに吠えてるんだ? まぁだ 乳離れできてないのか? お前って本当に 怒りっぽいよな。 接客も顔も センスも良いのに、 それさえ上手く 乗り越えられれば 最高なのになぁ」
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