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イダがやって来て
呆れたように言うと
ヨシキは黙った。
どうもイダがいると
調子がくるってしまう。
朱里に言わせると
それでいいのだと、
若い内に
落ち着いた環境に
居過ぎては自分が
磨かれなくなるので、
彼がいる意味を考えた方が
良いと言うだけだった。
ヨシキは
朱里とイダの口利きで
二人が出た学校に
通う事になった。
あの時結局、刻盤を
作成することが出来ず、
暦を見ただけで方位を言った
祖父に対しての意地も
出て来たのだった。
そして事務長のハセクラとも
知り合いということもあって、
授業料を再受講者と同じ
半額料金にしてもらっていた。
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