第13話  花の色は

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そう言って タカとイダは苦笑いを 浮かべるだけだった。 ふと、イダはタカの手に 握られた物に気が付いた。 「おや、葉書ですか?」 「あぁ、この間来た 大馬鹿ものから。 女房に蹴り飛ばされたけど、 弁護士を立ててもらって、 何とかやって行けそうだとさ。 満足に字も書けないのか、 汚い字だよ」 そう言いながらも どことなく嬉しそうなタカに イダも笑顔で頷いた。
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