110人が本棚に入れています
本棚に追加
いつもの大通りを
一本内側に入ると狭い道が
入り組んだようになっている。
大通りの喧騒は
ここまでは聞こえず、
そこには家々が
立ち並んでいて、
小さいながらも
花壇が置かれ、
北風に揺れながらも
きれいな花を
咲かせる姿があった。
朱里は時折、この細い道を
ゆっくりと歩きながら、
物思いに耽るのが好きだった。
「う~ん、風が寒いぃ。
散歩も辛い時期に
なって来たなぁ。
あ、そうだ。
ノーソンに寄って帰ろう。
温かいのでも買って
みんなで食べようっと。
カツラさんとモモエさんは
甘いのがいいかな。
ヨシキさんは肉饅、
イダさんは
意外にも餡饅好きで、
もっと意外なのは
タカさんのピザ饅だよね~。
私は何にしようかな~っと」
最初のコメントを投稿しよう!