第13話　　花の色は

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みんなの顔を 思い浮かべながら、 あれこれ考えて歩く 嬉しそうな 朱里の後ろ姿を 見送るように、 赤い花が 風に揺れていた。 花の色は　 うつりにけりな　 いらづらに わが身世にふる　 ながめせしまに 　　　　　　　　　小野小町 石に刻む　　完
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