Act.33 Side Ayumu

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東京駅の中央改札口。 ふて腐れる冴子を拘束状態で俺は説得していた。 「なんで龍都に話さないんだよ」 「だって龍都だって色々忙しいんだし、この程度のことで心配かけたくなかったのよ」 「あのな、冴子。 お前がどんだけ強がったところで所詮は女なんだよ。それに龍都だってもっと冴子に頼って欲しいと思っているのに何で理解しようとしない訳?」 「もう歩なんか嫌い!」 「ガキか!」 そんな言い合いをしていると、再び俺の携帯が鳴る。 ここに向かっている葉月かと思いながら着信画面を見ると、そこには何故か瀬那川蓮都からの着信が表示されていた。 「はい、楠田です」 「部長、一言だけ言わせてください」 「は?」 「テメエの女泣かせて、あなたはいったい何をしてるんですか?」 「…………」
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