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「はい、運んでくれるかい？」
マスターはそういってコーヒーを差し出す
「あ、はい」
氷上さんのところまで行ってコーヒーを渡すと
氷上さんが私の手を取って
「ありがとう莉穂」
そういってお礼を言われる
私はお礼を言われたことに驚いて
コーヒーをひっくり返してしまった
「あっ・・・・」
そのコーヒーはもろ氷上さんにかかってしまった
「すみませっ・・・」
私は慌てて謝る
マスターも出てきた
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