プロローグ

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生まれた時からずっとアイツは傍に居た。 傍に居るのがあたりまえで どれだけ離れても俺とアイツの距離は変わらない。 拗ねた素振りのアイツ。 素直に甘えられないアイツ。 強がりなのに、泣き虫なアイツ。 ずっとアイツのいろいろな貌【かお】を見続けて、 俺は今日まで、アイツと共に歩き続けてきた。 アイツが……俺の為に願掛けしたであろう想い。 その全てが俺には愛しい。 アイツと出逢った、その瞬間から アイツに内緒で、俺は何度も何度もアイツに恋をする。 大切なアイツを守るため、 アイツを幸せに出来る、その日まで。 俺はアイツを支え続ける。
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