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「んっ、んぁ」
もっと。もっと欲しい。熱い、生を強く感じる口腔内をもっと味わいたい。
生きてる。生きてる。だってこんなに熱い。舌も、僕のを握る手も、こんなに熱い。もっと熱いものに触れたい。
「僕、も、触りたい……」
「だーめ」
「んぁ、あぁ!」
また先を爪で引っかかれ、僕は悲鳴を上げる。快感を逃すようにシーツを握った。思わず曲げようとした膝は曲げられない。膝まで下ろした下着とズボンが、軽く僕を拘束しているようだった。自由を奪われていることが、また僕を興奮させる。
「凪ちゃんMだな。普段Sっぽいのに。ギャップいいなぁ」
「気持ちい、こと、して。僕痛いの好き、だから……っ」
「それ駄目。わざとらしい。もっと普段の凪らしく言ってよ」
褒められて、一般的に可愛いとはどういうことだろうと考えて言ったのは、おじさんのお気に召さなかったらしい。刺激を強くされるどころか、おじさんの手の動きは緩やかなものになり、優しく睾丸を揉まれた。僕は可笑しくなって薄く笑いながら、おじさんの耳元で囁いた。
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