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深夜天地がひっくり返るような地震があり、アパートが潰れるかと思ったがそのような事も無く助かった。
潰れたアパートに押しつぶされて死ぬならともかく、身動きが取れなくなった所を奴らに生きたまま喰われるのだけは嫌だ。
地震が収まり外を見ると、地震の衝撃で発電所のスイッチが入ったのか街路灯が灯っている、部屋の電灯の紐を引くと久しぶりに電気が点いたが奴らに見つかるとヤバいので慌てて消す。
感染が拡大する前なら情報を求めテレビやラジオの電源を入れる所だが、テレビは玄関を封鎖する為のバリケードの1部になり、ラジオは窓の隙間から頭をねじ込んできた奴の頭をかち割るのに使ってしまった。
電気を点けて奴らに目をつけられ無かったかと息を凝らして警戒している内に何時の間にか眠ってしまったようである。
朝目を覚まし思った事は、昨日の地震でアパート事潰され死んだ方がマシだったかも知れないということだった。
一昨日の朝食べた食料が最後で食料を確保する目処は全く無い。
家の外に奴らが屯している現状では食料を探しに行くだけでも命がけになる。
あても無く窓の外を眺めていると、メインストリートに奴らが多数屯しているのが見えた。
誰かが彼のようにあそに立てこもっているのかも知れない。
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