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ある日、美奈におつかいを頼まれた。
それを買いに商店街に行った。
そしたら帰り、知らない男たちに路地裏に連れて行かれた。
そこでボッコボコされた。
蹴られて、殴られて、蹴られて、殴られて、あとはひたすらお腹を蹴られに蹴られて蹴られけら蹴り蹴れ蹴らけらけらけらけら。
いつの間にか、眠っていた。
上の方に、美奈がいた。
「……彰孝、が悪いんだからね。美奈のこと、大事にしないから。怒るから。ちっとも言うこと聞かないから。だから彰孝のためにやったんだから。彰孝は美奈のいうこと聞いてれば、幸せなんだから。それを、痛い目見てでも知らないと、可哀想だから。不幸だから。だからそれ、全部彰孝のためなんだからね」
今は流行りのツンデレというやつか、という普段なら浮かびそうな考えも、浮かばなかった。
ただ、思った。
アバラが、折れている。
それも、四本ぐらい。
完璧に。
肺に、突き刺さってるぐらい。
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