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『…ぃ……おい…』
ん…
ジリジリとした暑さの中
誰かに体を揺さぶられ、目を開ける…
すると、そこには強面の澤野先輩…
あれ…?
俺、死んだんじゃ…?
よっこいしょっと体を起こし、状況を確認する。
周りはのどかな草原…?
空は青く、太陽は暑く、吹く風は清々しい。
水谷先輩と藤乃先輩もい…
…えっ?!
2人の服装に驚愕する。
水谷先輩は、鉄のアミアミ?のような露出度の高い服を着ていて、下はRPGなどでよく出てくる革製のズボン。
更に、腰にレイピアをさしている。
スタイル抜群でスポーティーな褐色の肌の先輩にとても似合っていた。
何より驚いたのが背中に透き通るように綺麗なエメラルド色の、カゲロウのような羽根が生えていた。
藤乃先輩は、フード付きのポンチョだ。
大きなリュックサックを背負っていて、手には横笛を持っている。
更に、ポンチョのお尻の所の穴からフサフサとした黒に白いラインの入った尻尾…。
頭にも黒髪ベースに白いライン、ピョコンと可愛らしく二本の丸いミミが立っている。
『ふぅ…コレで全員か。』
額の汗を拭う澤野先輩も変わった格好をしている。
全身を銀色の鎧に身を包み、背中には巨大な斧を携えていた。
筋骨隆々で身長も180はあるであろう先輩にとっても似合っている。
……
俺は、恐る恐る自分の体に目を向けた。
?!?!
何と上着を着ていない…
強いて言うなれば、肩の所に鉄のパッド?のような物が付いている。
ズボンは水谷先輩と同じような革製のズボンだ。
腰には長剣が携えてある。
念のため頭の辺りやお尻をさすさすして見るが、尻尾やミミは付いていなかった。
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