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「…こんなもんか。」
各々軽く自己紹介を終えたところで、澤野先輩が一息ついた。
「うっ…ぐしゅ…」
そんな中、泣き方も一息ついた天使が血で汚れた封筒を持ってヨタヨタとこちらにやってきた。
「……」
ス…
そして、封筒をこちらに差し出すが、誰も受け取ろうとしない。
「こ…これは…神ちゃまからのお手紙でしゅ…読んで欲しいでしゅ…」
涙ながらに訴える天使に、はぁ、とため息を吐いた澤野先輩が封筒を受け取り、中を確認する。
「…………」
しかし、額に汗を書きながら硬直した。
俺も、恐る恐る確認する…
「……」
よめねぇええええ!!
何て汚い字なんだ!
中学でも
居たよこう言う字を書く奴!!
書いた本人も解読出来ないやつや!
「……読めねぇー」
澤野先輩は手紙を天使に返した。
「…きったねぇ字でしゅ…」
手紙を受け取った天使も読めずにそう愚痴をこぼす。
「はぁ…」
澤野先輩はまたため息を吐いてゴロンと仰向けに倒れる。
そして、暫く無言の時間が流れた。
「姉さん、お腹空かない?」
「そうねぇ……お腹空いたわ…」
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