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俺は告白して1年付き合った彼女に呼び出され、突然ふられてしまった。
1年の頃から良いなって思ってた彼女は肩までの髪をバッサリと切っていただけでも驚きなのに。
『波留の他に好きな人が出来たの、じゃね』
『奈緒美、髪は切らないって言ってたじゃないか!』『彼の好みは短い髪なんだって~』
『だからって…』
『良んじゃない?お互い今から就活なんだし。
別れちゃえばいろいろ支障ないし』
『はっ?』
奈緒美は俺を残し髪を触りながら、好きな彼へ電話をかけながら去っていった。
俺の機嫌は悪かった!
当たり前だろ?
非もない俺は突然ふられたんだぜ!?
バイト先のコンビニの従業員ロッカーで制服に着替えていた。
夕方17時から22時までのシフトで入っているが、位置的にオフィス街の近くなんでシフト内の時間帯は特に忙しい。
『波留、レジに入るから弁当出してくれ』
『はいはい』
『おまえ先輩に向かって…1年前に入って今じゃ社員並みに出来る波留だから何も言わないけど。
機嫌わるいな、何かあった?』
店に出る前に先輩が耳うちする。
『何も、何もないですっ』『嘘ついてる』
『先輩、仕事っすよ』
俺は配送されてきた弁当・パン・オカズ等が入ったケースから、手に取り次々と並べていった。
ごったがえす客を避けながら陳列するのも慣れてきた。
仕事して忘れるに限る!
俺はしばらく恋なんてしない!
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