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自慢ではないけど唐沢先輩の言うとうり、俺は仕事が出来るらしい。
けど先輩は社員だから俺よりはるかに仕事も多い。
俺はむしろ先輩のサポートみたいな存在だった。
『波留、ごみ見てこい』
『はいは~い』
『はいは1回、まったく今日は機嫌悪いな』
俺はそんな唐沢先輩を見てため息をついた。
“ラブラブの先輩にはわかんないッスよ。
突然振られてさ”
『波留!』
『はいは~い』
今度は先輩がため息をついた。
お客の入りがピークにならない時間帯に1日に何回か外のごみのチェックをしなければいけない。
透明な大きな袋を何枚か持ち店から外に出る。
道路側しかも交差点近くにコンビニはある為に、行き交う車・自転車の音がしている。
時間はもうすぐ9時になろうとしていた。
空き缶・ペットボトル・燃えるごみ・燃えないごみの袋交換をし裏の収集場所に持っていき手を洗っていた時だった。
道路側からなにやら声が聞こえてきた。
『すがるような目をするな!おまえとの結婚はなかった事にしてくれ!』
『そんな…』
えっ?
結婚?
俺は表側に走った。
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