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結局、彼女は老婆から「マホウノユビワ」にしては粗末すぎる、ただ木を削っただけの指輪二つを買うはめになった。
私は彼女に何度も金額を問うたものの、教えてはくれなかった。
指輪はその夜、ホテルの現地料理が出尽くしたレストランのテーブルで、「ペアルックかもね☆」と彼女から手渡されたものの、正直私はあまり面白くなかった。
しかし今にして思えば、まこと私は浅はかだったに違いない。
私がその指輪の本当の魅力、いや魔力とも言うべき美しさに気づいたのはその次の日の朝のことだった。
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