魔の指輪

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早朝。 乱れたシーツの波でいまだ眠りをむさぼる彼女をダブルベッドに置いて、外の空気を吸いたくなった私は、外に出たベランダで何気なく朝日を浴びている右手の指輪を見た。 指輪には全面に文様が彫り込まれていて、よくみると只の模様に見えていた彫刻はどこか異国の文字の様であり、一定の規則に乗っ取っているように思えた。 つい好奇心が湧いた私はもう一度よく見ようと目を近づけた・・・。
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